スライム(パンク防止・修理剤)被害低減プロジェクト

プロジェクトの目的

 自転車の大手販売店である株式会社あさひ(サイクルベースあさひ)で自転車購入時に勧められるスライム(パンク防止・修理剤)について、有効性を全て否定するものではありませんが、注入後にお客様が被りかねない不都合(デメリット)が説明不足のまま注入されていると感じています。
 スライム(パンク防止・修理剤)の販売時の説明不足を、パンク防止・修理剤に興味のない人の目に見えるようにすることが目標です。

 サイクルベースあさひさんのネットショップにスライム(パンク防止・修理剤)が掲載されています。(2017.04.11確認)
性能保証期間(2年間)が表示されていないこと。
バルブ腐食の危険性が記載されていない。
空気が入れられなくなるトラブルの可能性が記載されていない。

の3点が不満ですが、スライム(パンク防止・修理剤)入りチューブのパンク修理のノウハウに触れられている点は、評価します。

 出来れば、トレッド摩耗した状態のCOSMOSブランドのタイヤでスライム(パンク防止・修理剤)漏れの結果を示して欲しいです。

記事の目次
  1. スライム(パンク防止・修理剤)とは
     概要
     成分
     性能・効果
     注意点
     性能保証は2年間です。
  2. デメリット
     長い間、入れっぱなしにすると、空気を入れるバルブ部分の金属を溶かします。
     入れっぱなしにすると、空気を入れられなくなることが有ります。
     パンク修理を断られ、チューブ交換になることが有ります。
     スライム(パンク防止・修理剤)を入れて漕ぎが重くなり、チューブ交換
     バルブから空気が漏れる
     排水溝が詰まった
     タイヤから噴き出して、服を汚す
  3. デメリットまとめ
  4. バルブ腐食に対するサイクルベースあさひさんの見解
  5. プロジェクトの達成方法
  6. デメリットの回避法
  7. スライムを使わないパンク防止策
  8. 番外編
     パンクを考える
     当店でのスライム(パンク防止・修理剤)入りチューブのパンク修理手順
     スライム除去手順

スライム(パンク防止・修理剤)とは

概要

 自転車パンク防止・修理剤には大別して、ラテックス(生ゴム)系と、水に固形物を分散したものが有ります。

 ラテックス系はタイヤシーラントとして使われることも多く、ラテックスが空気に触れるとゴム化して固まる性質を利用しています。

 スライムは水に固形物(繊維・ラテックス)を分散したパンク防止・修理効果を持つチューブシーラント剤です。
穴が開いた部分に、チューブ内の空気の圧力で、繊維とラテックスを押し込み、穴を塞ごうとするものです。
 これは、単体で販売されているチューブ用スライムのラベルのコピーです。
*クリックすると拡大します

成分

 株式会社あさひ(サイクルベースあさひ)さんに提示をお願いしていますので、提示していただければ、差し替えをしますが、取り敢えずはwww.slime.comの
http://www.slime.com/us/sds-sheets.phpで
Slime Inner Tube Sealantを開いて
SDSシートのSECTION 3:だけ抜粋して記載します。

 成分としては

 glycerol:グリセロース(グリセリン) 保湿や凍結防止効果が有ります、乾燥防止でしょうか
 Attapulgite (Palygorskite):アタパルジャイト 圧力を加えると固まる性質があるようです。
 Cellulose:セルロース(マイクロファイバー?)穴を塞ぐ主成分です。
 Natural rubber latex:天然ゴムラテックス  *天然ゴムラテックスは、チューブ用スライムだけの配合のようです。
からなり、残りは水でしょうか?
 緑色の色素については、SDS(安全データシート)からは、不明です。

参考:ラテックスアレルギー

性能・効果

 サイトに記載されている内容です。

 しっかり空気圧管理をして乗られているなら、
 通勤や通学などで、どうしても遅刻したくない時など、異物を踏んでパンクしても、何とか目的地に行けるだけの性能は持っているのだと思います。
 遠出をして知らない街に行く時など、自転車屋さんが見つかるだろうかと心配しなくてもいいかもしれません。

 実際に試したことは有りませんので、効果については、上記スライム(パンク防止・修理剤)サイトでご確認の上、各自がご判断ください。

 プロジェクトの目的の末尾にそれとなく書いたように、私は鵜呑みにはしていません。

注意点

 サイトに記載されている内容です。

 もう少し、詳しく解説すると、
修理屋として目にするパンクの中で異物が刺さってのパンクは、件数で2割以下です。
大半のパンクは空気圧不足が原因の リム打ち、擦れ、チューブ折れ、バルブ剥がれです。
余程、工場地帯や砂利道など、異物の多い道路を走らない限り、異物でのパンクは3年に一度あるかないかです。

 スライムが効果を発揮するには、空気がしっかり入っていることが必要ですが、空気がしっかり入っていると、実はパンクは殆んどしないものなのです。

 記載されていないパンクには
 ニップルパンク(シティ車)、ニップル穴パンク(スポーツ車)、タイヤの劣化によるバーストなどが有ります。

 いたずらによるバルブ抜き取りやカッターでの切り裂きもサイトに説明されている通り、空気の漏れを防ぐことはできません。

 パンク防止・修理剤で防げるパンクは、パンク穴の大きさが2.8mmまでの異物が刺さったパンクです。(説明書の記載)

 実際には、画鋲程度の刺さりものが限界で、自転車のチューブは薄いので、繊維を保持することができないようです。
元の問い合わせにはたどり着けませんでしたが、こんな回答が有ります。

@toothless_biker お問合わせ頂きありがとうございます。パンク防止剤につきましては画鋲やピンなどの穴であれば空気の抜ける勢いで液材が目詰まりし、穴をふさいでくれます。あまりに大きい穴や車輪内側向きに空いた穴につきましては、ふさぐことができない場合もございます。

— サイクルベースあさひネットワーキング店 (@cbasahi) 2015, 3月 30

 こちらで、バイクや車では、評価の良いスライム(パンク防止・修理剤)が何故、自転車では評価されないのか、考察してみました。

性能保証は2年間です。

 スライム(パンク防止・修理剤)のサイトには記載が有りませんが、商品のラベルには

と記載されています。性能の有効期間は2年間ということです。

 つまり、スライム(パンク防止・修理剤)は、2年を過ぎると、パンク防止効果化はなく、ただの厄介者、別なトラブルの原因になるということですが、末尾に記載した通り抜くのは大変で、チューブ交換しか除去する方法はないと思ってください。

 なぜ2年間かという説明は有りませんが、時間が経ったスライム(パンク防止・修理剤)入りチューブでは、チューブ内にフェルト状の塊の存在を感じます。
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 繊維が凝集することで、パンク防止効果が保証できなくなるのだと考えています。

 青い空さんから、走行距離によっては、2年経過してもフェルト状の塊は出来ないとご教示頂きました。
性能保証期間については、距離条件も考慮する必要が有りそうです。

デメリット

 一番問題にしたいデメリットは、

長い間、入れっぱなしにすると、空気を入れるバルブ部分の金属を溶かします。

自転車好房ラルプデュエズさんの画像を借用しました。
 長い間と書きましたが、使われているバルブ部のメッキの厚さや、材質で一概に何年とは言えません。
早いものでは、1年でも溶け始めるようですが、経験しているのは、3年ぐらいです。

 この厄介者は、修理屋にとっては、チューブから抜くのは大変手数が掛かり、抜いたスライム(パンク防止・修理剤)は産業廃棄物になります。
当店での、スライム(パンク防止・修理剤)抜き作業の手順は末尾に記載しています。

 自転車店さんの記事ですが、今まで見た中で、一番ひどい腐食の記事です。
スライム(パンク防止・修理剤)でバルブの根元まで溶けています。
取り組みに賛同していただいた、リングジャパンさんの記事にリンクしました。

 同じく自転車屋さんの記事ですが、チューブから漏れ出したスライム(パンク防止・修理剤)で、ニップル(スポークを固定するナット)が「腐食」して折れたそうです。
「サイクルベース「あさひ」!!「詐欺行為」やぞ」!! 自転車屋男 2さんの記事にリンクしました。

そのほかに、こんなデメリットも起きています。

入れっぱなしにすると、空気を入れられなくなることが有ります。

 スライム(パンク防止・修理剤)の繊維が凝集した毛玉です。
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 毛玉ができると、スライム(パンク防止・修理剤)がバルブに詰まります。抜くのも一苦労ですし、小さな毛玉が空気を入れるのを阻害したりします。

 2年過ぎたら、早めに抜き取ることをお勧めします。

 サイクリストガレージ ドリルさんのブログ記事 パンク防止剤には困った・・ の記事やCYCLE DOCK まめ屋さんのFacebook投稿記事、当店での経験が有ります。

自転車屋さんによっては、スライム(パンク防止・修理剤)が入っていると、パンク修理を断られ、チューブ交換になることが有ります。

「弊社店舗ではパンク防止剤入りのチューブでも通常通りパンク修理(840円~)
を行なわせていただいておりますのでご安心ください。」

とサイクルベースあさひから回答を貰った 夏目あいかのvita unica(ヴィータ・ウニカ)さんの[サイクルベースあさひからの回答]記事
意見を言うきっかけは、サイクルベースあさひに注意。 の記事に記載されています。

 同様にリム打ちパンクで、スライム(パンク防止・修理剤)の効果がなく、チューブ交換になったそうですが、スライム(パンク防止・修理剤)注入時に、トレッド面の3mm以下の異物にしか効果がないこと。しっかり空気を入れないと効果を発揮しないこと。自転車屋さんによってはパンク修理してもらえず、チューブ交換になること。の説明はなかったそうです。
あさひで自転車購入。でも、パンク防止剤は入れちゃダメ!

 サイクルベースあさひさんのスライムサイトでは、
と記載されていますが、次のような事例もあり、断る気持ちは理解できます。

 実際のパンク修理手順では、水調べしてチューブを濡らし、水を拭きとって修理に掛かりますから、すべての自転車屋さんでは、この手順は実行されているはずです。

 パッチで対処できなかったパンク修理です。
パンク防止剤の入ったチューブにパッチを貼ると。。。
の記事の通り、パンク穴から、スライム(パンク防止・修理剤)が漏れ出してきますので、多分、記載以上のノウハウを持って、サイクルベースあさひさんではパンク修理をされていると思います。
お客様のために、詳細のノウハウを公開して欲しいです。

 スライム(パンク防止・修理剤)が入ったチューブのパンク修理にはこんなに手間が掛かります。
鶴橋サイクルレスキューさんのパンク予防剤記事です。

スライム(パンク防止・修理剤)を入れて漕ぎが重くなり、チューブ交換

玄蔵雑記(仮) さんの記事にリンクしました。

バルブから空気が漏れる

 虫ゴムを使わないスーパーバルブや、スペシャルGバルブ、シュワルベ英式バルブでは、バルブ部分にスライム(パンク防止・修理剤)が逆流し、弁が閉まらず、空気が漏れることが有ります。
トンサンの別荘 さんの記事にリンクしました。

排水溝が詰まった

 ご家庭で、スライム(パンク防止・修理剤)を処分しようとして、排水溝が詰まったそうです。
スライム(パンク防止・修理剤)を入れた際に、もらった注意書きがアップされています。
力太郎さんの記事にリンクしました。

タイヤから噴き出して、服を汚すことが有ります。

twitterでパンク修理剤の検索をした結果です。スライム(パンク防止・修理剤)以外のパンク防止剤のつぶやきも入っていますが、見飽きません。
今まで、見落としていましたが、走行中にパンクして、スライム(パンク防止・修理剤)を浴びた方が、結構な数でした。

 当店での修理中に遭遇した、スライム(パンク防止・修理剤)の緑の液体が飛散した泥除けの内部です。
多分、衣類にも付着したと思われます。

デメリットまとめ

自転車好房ラルプデュエズさんの「自転車メンテナンスの雑談~その1~スライムについての注意喚起!」の記事が、よくまとまっていますので、サイクルベースあさひの記載は有りませんが、紹介させて頂きます。

 ガソリンアレイの日々の出来事さんの「自転車のパンクの原因とパンク防止剤の功罪」の記事も読みやすいです。
アーカイブからの発掘ですが、紹介させて頂きます。

 パンク防止剤の使い方をまじめに探求されています。
メリットもデメリットも分かった上で使われる本当のパンク防止剤ユーザーの青い空さんの記事です。
雨の日の自転車通勤時のパンク対策(パンク防止剤の特徴や使い方など)

バルブ腐食に対するサイクルベースあさひさんの見解

スライム(パンク防止・修理剤)によるバルブ腐食の問合せと回答
もう少し、議論を続けたかったのですが、途中で打ち切りになってしまった、サイクルベースあさひさんとのメールでのやり取りです。
・バルブ腐食の可能性は認めておられます。
・社内での対応策も確立できています。
・デメリットの説明不足や、損害補償の責任は、この時点では認めて頂けませんでした。

*元々ブログで公開した記事はこちらです。ブログでは一週間もすると忘れられるので、別サイトに纏めました。

電子メール公開の可否?
回答を公開した、自分なりの覚悟です。

プロジェクトの達成方法

 「サイクルベースあさひ」の文言を含みスライム(パンク防止・修理剤)のデメリットが記載された、検索上位にある実体験記事サイトへのリンクを拡げ、アクセス数を増やすことで、更に検索上位へ押し上げます。
スライム(パンク防止・修理剤)の被害低減の行動に賛同していただける方は、機会が有れば、ページ内に記載のサイトや、このページへのリンクをお願いします。
おすすめのサイトが有りましたら、 とりあえず、一人で「スライム(パンク防止・修理剤)被害低減プロジェクト」 にコメントを頂ければ幸いです。

デメリットの回避法

 スライム以外にもパンク後に注入するパンク修理剤が有ります。
どれも、それぞれのパンク修理剤に謳われている太さの異物が刺さったパンクにしか対応しませんが、チューブに入れっぱなしにするより、被害が少ないのでお勧めです。
 ただし、応急処置なので、ちゃんとしたパンク修理をお勧めします。パンク修理の際、パッチで対処できるかどうかは、修理店の判断になります。

 空気入れと、タイヤレバーと、イージーパッチが有れば、水が無くても、漏れ音が聞こえるまでチューブを膨らませてやることで応急的なパンク修理は可能です。

スライムを使わないパンク防止策

 現状では、一番のパンク対策は、最低でも月一回の空気入れを行う事。
それが出来て、初めて異物パンク対策が有効になります。

番外編

パンクを考える

 *シティ車について書いています、ロードなどは常用空気圧が異なるので適用外です。

 空気を貯める

 タイヤの中には、チューブと呼ぶ、空気を貯める部品が有ります。
 チューブにはバルブという空気の入り口が有り、バルブは入った空気を逃がさない構造になっています。
 タイヤはリムに嵌められていて、チューブは、リムテープか、リムバンドを介して、リムやニップルと接しています。
 空気を貯めるのはチューブですが、チューブが膨らみすぎないように形を保つ役目はタイヤがしています。

 ゴム膜には空気透過性があり、チューブに貯められた空気は、少しづつですが減っていきます。
 こんな確認をしてみました。 チューブ空気圧変化 確認結果

 パンクとは

 何らかの原因で、チューブに入った空気が漏れて、溜まらない状態をいいます。
 当店の定義では、チューブに異常があるものがパンクで、バルブの虫ゴム不良による空気漏れはパンクとは呼ばないので、お客様や世の中の定義とはちょっと異なります。

 パンクの原因と種類

 原因  パンクの種類 
 空気圧不足     揉まれパンク  
 折り目パンク  
 リム打ち(蛇噛みパンク、スネークバイト、ピンチフラット、リムピンチ、リムカット)  
 バルブ根元パンク(バルブパンク)  
 外部要因         異物刺さり(蚊刺しパンク、貫通パンク)  
 リム噛み(破裂パンク、バースト、ブローアウト、ブローオフ)  作業ミス    
 リムバンドずれによるニップルパンク
 タイヤ内異物
 ダブルウォールリムでは、バルブ固定ナットの締めすぎでバルブ根元パンクが起きることが有ります。
 パッチの貼り付けミスやチューブの削りすぎなどの修理ミス
 いたずら  
 パッチ裏チューブ割れ 
 部品の不良   製造時のチューブピンホール  
 チューブ接合部の強度不足  
 部品の劣化   タイヤ劣化によるバースト(破裂パンク、バースト、ブローアウト、ブローオフ)  
 リムバンド切れによるニップルパンク  
 パンクではない空気漏れ     虫ゴム切れ  
 トップナットの緩み  
 パンク防止剤によるバルブコア腐食  

 パンク対策

 パンク発生頻度

 当店で依頼を受けたパンクの発生頻度はこうなっています。
 揉まれパンク>リム打ち=折り目パンク>虫ゴム切れ>異物>バルブ根元パンク・・・

*もう少し画像入りの詳細を説明したページを作成予定です。

当店でのスライム(パンク防止・修理剤)入りチューブのパンク修理手順

 現在は、スライム(パンク防止・修理剤)を抜いてからパンク修理しますので、通常のパンク修理を行っています。
バルブコアの腐食や、空気注入できないトラブルを考えると、スライム(パンク防止・修理剤)を抜いてからの修理をお勧めしますが、手間を掛けられない場合など取り敢えずパンクを修理したい場合、参考になるかもしれませんので、過去に行っていた手順を記載しておきます。

 道具は、一般のパンク修理と同じです。

リキッドバッファーを使うこと。
ゴム糊がバルカーン
パッチ抑えにローラーとローラー台を使うのは、当店のこだわりです。

 こんなパンク穴を開けました、穴は2個開けていますが、スライム(パンク防止・修理剤)が漏れてきたのは一個だけです。

 マーキングして膝の上でやすり掛けします。この辺りは、普通の手順と同じです。


 パッチ下のスライムを指で揉み押さえて、移動させます。(スライム入りの場合追加する手順です。)

 濡れタオルで、接着面を拭きます。(スライム入りの場合追加する手順です。)

 水を拭きとり、乾いたら、リキッドバッファーで表面をきれいにします。

 バルカーン(ゴム糊)を塗って、乾いたらパッチを貼ります。

 膝の上でパッチを圧着します。(スライム入りの場合のみ膝の上で作業します。)

*普通は2連穴(リム打ち)の時はパッチを縦に貼ります、パッチ剥がれが起きないことを見て戴くために、わざと穴の周りのパッチを少なくしています。

 空気を入れて、最後の水調べです。

 ポイントは
水拭きして表面のスライム(パンク防止・修理剤)を除くこと。
チューブ内のスライム(パンク防止・修理剤)を揉み押してパッチ下から除くこと。
膝の上の高い位置で作業することでスライム(パンク防止・修理剤)の浸潤を防ぐこと。
の三つだけです。

 作業部位には、スライム(パンク防止・修理剤)は有りませんから、作業後のパッチ剥がれの不安は有りません。

スライム除去手順

この手順でスライム(パンク防止・修理剤)を除去すると、手間を考えると一本当たり3,000円から5,000円の作業費が掛かると思われます。
はっきり言って、チューブ交換の方が安上りです。

 使うのは、100均で買ってきた、洗瓶と給水キャップです。
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 給水キャップの先端をバルブがぎりぎり入らない太さにカットして、バルブがねじ込めるように細工します。
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 スライム(パンク防止・修理剤)の回収瓶になります。
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 チューブを取り出しておいて、スライムの粘度を下げるために適量の水を加えた後、スライム(パンク防止・修理剤)を押し出すように巻いていきます。
(水は多い方が作業は楽ですが、産廃として処理をするためにはなるべく量を減らしたいです。)
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 チューブに入っているのは、スライム(パンク防止・修理剤)ではなく、関西のチェーン店ダイシャリンが使っているスライム(パンク防止・修理剤)もどきです。
色は違いますが、成分等はスライム(パンク防止・修理剤)と同じだと思っています。

 このチューブは、以前に、パンク修理でスライム(パンク防止・修理剤)を絞り出したチューブなのであまり残っていません。
チューブを外さないで抜き取り作業をすると、どうしても残ってしまいます。

 チューブ内に残ったスライム(パンク防止・修理剤)を50㏄位の水で3回洗い流します。
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                            3回目の洗浄水です。
これで、スライム抜きの作業は終了です。

 なるべく周りを汚したくなかったのですが、それでもこれぐらいこぼれました。
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 チューブの中の濡れはこのぐらいです。
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 ゴムチューブは、わずかですが、水蒸気も透過しますので、いずれは乾きます。

 こちらの、文献に各種ゴムの水蒸気透過量のデータが有ります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu1944/53/12/53_12_719/_pdf

 水で薄まっていますが、これだけ回収できました。
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 作業時間はチューブの取り出し、取り付けも考えると3~40分でしょうか?
著作物について